2017年 04月 04日

「嘉陽小火車」の撮影ポイント


現地での移動手段は?

「嘉陽小火車」は、1往復観光列車に乗れば、
約2時間半で乗車体験もできるし、2カ所で走行写真を撮ることができます。
一般の観光客は、これで充分です。

それでも、本格的に撮り鉄をしたいのならば、物足りないかもしれません。
やはり、沿線でしっかり三脚を構えて写真を撮りたいもの。


平日は嘉陽を7時15分に出る地元列車に乗れば移動できます。
そこからは、バイクタクシー(言い値は1回50元、値引き交渉可能)を利用すれば、効率的に写真が撮れると思います。

週末は、早朝の地元列車が無いので、観光列車で移動することになります。
チケットの入手も朝早くから並ばなければなりませんし、
終点まで乗るのが基本で、途中駅では基本、下車できません。
撮影ポイントでこっそり降りることは可能ですが、
コストパフォーマンスの良い手段とは言えませんね。

では、どうすればよいのか?

私は利用しませんでしたが、ホテルでタクシーやバイクタクシーを手配するのが良いのではと思います。
(嘉陽では流しのタクシーはほとんど見つからないと思います。)
実は、沿線は車が走れる道路が最近整備されたようで、ほぼ全線、車でも訪問可能です。
線路に近づくまでには歩かなければなりませんが、それほど離れてはいません。
車で行けば、煙が沢山出る可能性が高い一番列車も撮影できますので、効果的です。


観光列車のチケットの入手について

ちなみに私は、道路が整備されていることや、バイクタクシーの存在を知らず、
滞在2日間共、鉄道と徒歩を中心として、移動しました。

1日目は日曜日でしたので、観光列車のチケットを入手する必要がありました。
チケットを販売する観光案内所は7時頃からオープンしますが、
すでに早朝の5時頃から観光客が列をなして並んでいました。
雨の降る暗闇の田舎町から、人々の話し声が聞こえてくるその様は、まさに異様でした。


■早朝の嘉陽・観光案内所。チケットはここで売られている。週末は早朝から長蛇の列になるので、早めに動き出した方がよい。

観光列車は全席指定席です。
利用しやすい10時前後の列車は人気で、なかなか入手困難なようです。
また、1人当たり5枚までチケット購入が可能となっていますので、
列の長さだけで安心しているとえらい目にあいます。

随分と並ばされた結果、希望の始発(8時発)で行き、最終列車(17時半発)で帰ってくるチケットを入手できました。
始発の列車は残り座席ギリギリだったようです。
行きも帰りも80元。合計160元。
撮影ポイントで途中下車する予定なので、もったいない気はしましたが、仕方がありません。


撮影ポイントはどのあたり?

蒸気の撮影というもの、やはり、機関車が正面を向いたところで、かつ、煙の出る勾配が上りの区間で撮りたいものです。
「嘉陽小火車」では、機関車の向きは一定ですので、撮影ポイントは意外と限られてきます。

嘉陽を出た列車は、機関車が後ろ向きのまま蜜蜂岩駅まで上り勾配を進み、
スイッチバックとなる蜜蜂岩駅で機関車の向きが変わります。
そのままサミットの仙人脚あたりまでは上り勾配となり、あとは終点まで下り勾配となります。

よって、蜜蜂岩駅からの下り列車がメインの被写体となります。


■菜の花シーズンにはたいへん込み合うポイント。菜の花に囲まれて走る蒸気機関車は「嘉陽小火車」の代名詞ともいえるシーンだ

第1のポイントは、菜の花のシーズンには特に美しいポイントですが、蜜蜂岩駅を出ですぐのカーブ。
お立ち台が整備されているうえ、簡易的な売店が設置されており、なんと食事も可能です。
観光列車は、全列車このポイントで15分ほど停車します。
地元民列車はそのまま通過していきます。



第1のポイントから芭溝駅方面へしばらく歩くと、
日本人が4人、中国人2人が撮影しているポイントがありました。
日本人は大変気に入っているようでしたが、構図に苦慮するポイントではあります。



第2のポイントは、蜜蜂岩駅を終点に向けて歩いて30分くらいのところで、
トンネル飛び出しのポイント。
ここも、撮影ポイントとして整備されています。
3月のシーズン中の週末は軽食も可能です。


■個人的にはあまり好きになれなかったが、欧米人に人気だと言われているポイント。

トンネルを飛び出したところ。ここ、そんなに良いかな?


■この付近は、俯瞰もあり接近戦もありと、光線状態に合わせて様々なアングルから狙える良質のポイント。

第3のポイントは、菜子埧駅付近のCカーブで、
段々畑はまだ整備中ではありましたが、俯瞰ポイントも編成写真も撮影可能という、
「嘉陽小火車」の中では最大の景勝地です。



なんと、重連の列車がやってきました。
一部区間だけ重連になったようで、すぐに回送の蒸気機関車が単機で帰ってきました。
この日は雨模様で、機関車の空転がひどく、このあたりの区間だけ重連になったようです。



菜子埧を過ぎれば絶対的なポイントはなく、焦埧駅手前までは工夫しながら写真を撮ります。
私はこの日は徒歩で移動しており、列車も1時間ごとにやってくる(遅れ気味だったが)ので、
適当な場所で撮影地を定めます。
ここでは、線路をまたぐ橋の上から、仕事をおさぼり中の郵便局員のおっさんと一緒に撮影しました。
交通の往来が時々あり、三脚を立てていると車が通ることができません。
中国では遠慮なしにおもいっきりクラクションを鳴らされますので、要注意。
通行を妨害しているこちらが悪いのですが・・・

なお、この先はトンネルとなっており、原則進入禁止となっています。
トンネルの付近には監視員が常駐しています。
列車が進入する時刻には警告音が鳴り響きます。

警備員によっては、トンネル内の歩行を許してくれますので、ダメもとで頼んでみましょう。
トンネル内の歩行ができないと、かなり迂回することになり、面倒です。


■鉄道写真的には最高ポイントだが、個人的にはあまり好きになれなかった。やはり下り勾配なのが魅力を半減させている。

第4のポイントとしては、焦埧駅手前の大築堤で、
ここもきれいにお立ち台が整備されています。
観光列車では低い位置でしか撮影する時間がありませんが、
このあたりは山の中とはいえひらけたところが多く、10分くらい登ったところにもお立ち台が整備されています。

ただし、このポイントは下り勾配となるため、あまり煙は出ません。
観光列車のサービスの煙に期待するしかないでしょう。

ここからトンネルを超えて、終点までは素朴な中国の田舎町を進んでいきます。
今回、私はこの区間では撮影はできませんでしたが、
農村に密着した素朴な雰囲気の写真を撮れる区間ではないでしょうか。

ちなみに、観光列車は黄井村駅まで行かず、芭溝駅が終点となっていますので、注意してください。

この日は、結局、ロケハンがてら黄井村駅まで歩いてしまいました。
1日あれば、全線歩くことは可能ですが、機材を抱えての移動はしんどいです。
できるだけバイクタクシーなどを利用することをおススメします。


[PR]

# by sunsara | 2017-04-04 21:39 | China(Sichuan) 四川 | Comments(0)